第145話  Kornelyans  『Not An Ordinary Life 』 (1974)

今夜の一曲  Not An Ordinary Life


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ビニール・マジック(Vinyl Magic)からの再発(1991)で初めて音に触れた、という方は健全だと申せましょう。情報が少なかった時代、てっきりイタリアものと勘違いした人も多かった。何と言ってもリコルディ(Ricordi)からのリリース。しかもカタログ・ナンバーがSMRL 6130だった。これが、何を意味しているかと言うと・・・

SMRL 6112 ジャン・ピエレッティ(Gian Pieretti)『Il Vestito Rosa Del Mio Amico Piero』
SMRL 6113 ムゼオ・ローゼンバッハ(Museo Rosenbach)『Zarathustra』
SMRL 6115 ロッキーズ・フィリィ(Rocky's Filj)『Storie Di Uomini E Non』
SMRL 6119 チェルヴェッロ(Cervello)『Melos』
SMRL 6123 バンコ(Banco Del Mutuo Soccorso)『Io Sono Nato Libero』
SMRL 6130 コルネリアンス(Kornelyans)『Not An Ordinary Life』
SMRL 6150 アックア・フラジーレ(Acqua Fragile)『Mass-Media Stars 』


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私的にはですね、どいつもこいつも手に入れようと必死になったなつかしい思い出がある(笑)やっぱり私はビョーキか?!いずれにしてもだ、これでコルネリアンス発売のタイム・ラインが見て取れるでしょ。

タイトル・曲名・歌詞ともに英語だったし、あまり期待せずに聞いた。ところがフタを開けてみると王道プログレ感満載のびっくり箱。逆の意味で期待外れを楽しめたアルバムだった。


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ただ、アルバムに一貫性はなく、収録全6曲中2曲が1st収録曲やシングル曲の焼き直し。PFMで言うと『Photos of Ghosts』(幻の映像)の位置づけですかね。
※「Fall Off The Land Of Woman」は「Bezglave Ja-Ha Horde」、「Generation 1942」は「Moja Generacija」のいわゆるスロー・バージョン。

後に知った前身のコルニ・グルーパ『Korni Grupa』(1972)(PGP RTB)は、まだまだサイケ・ロックの域だし、旧態依然たるサウンドにとどまっている。それでも、当時の熱いダイナミズムを体感できる佳作だし、母国語による歌唱は英詩よりも躍動的で、水を得た魚。


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どうやら彼ら、イエス(Yes)の『危機』(Close to the Edge)(Sept 13, 1972)を畏敬の念を持って聴き込んだのだろう。本作のレコーディング中には、あのジェネシス(Genesis)の『月影の騎士』(Selling England by the Pound)(Oct 12, 1973)もリリースされた。マハヴィシュヌ(The Mahavishnu Orchestra)『火の鳥』(Birds of Fire)(March 29, 1973)やEL&Pの影もちらつく。

ベオグラード(Belgrade)出身の彼らは、インターナショナルな成功を求めてイタリアに渡った。そしてカルロ・アルベルト・ロッシ(Carlo Alberto Rossi)のプロデュースでレコーディングに入る。


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でも、カルロと言えばミーナ(Mina)やミルヴァ(Milva)のヒット曲メイカーのイメージなのに、何故? う~む。それはともかく、ミーナのカバー曲「E Se Domani」(もしも明日)(1964)。まさに名曲っすね。すごいぞ、カルロ。※ジャケ写は「Tu Non Mi Lascerai」(1967)(タイトルは「トゥ・ノン・ミ・ラシェライ」、作曲はジョヴァンニ・ダンツィ Giovanni D'Anzi)

ちょっとwikiってみると、カルロは「伊太利亜の名プロデューサ&コンポーザで、時のPFMやBanco、Areaなどのプログレ畑の円盤製作に携わった」と書いてある。ホンマかいな?まぁ、確かに、彼のミラノにあるフォノラマ・スタジオ(Studi Fonorama)はアックア・フラジーレの1st『Acqua Fragile』のレコーディングでも使われてるし、何だかプログレ界とも濃く薄く関わりがありそうだな。


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レコーディング自体、前作のフェンダー・ローズとかピアノの音像からmoogやsolinaを加えてプログ感を全面に押し出した満艦飾(まんかんしょく)のいで立ち。これってカルロの意向か、リコルディの意向か、はたまたKornelije Kovacの意向だったのか。

しかし、売れなかった。っていうか、売り上げは1万枚程度。しかも、自信を持って乗り込んだユーロヴィジョン・コンテスト(Eurovision Song Contest)でも、自信作「Generation 42」(モヤ・ゲネラシヤ)は12位に終わった。しかし、何故セルビア語で歌ったのか謎。英詞の方が審査員のウケは良かったはずだ。だが、敢えて母国語で勝負したのはまさに彼らの自負の現れか。


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かくして、彼らの野望ははかなくも砕け散る。そうそう、本作のライセンスはイタリア本国、イスラエル、南米、それに日本だったってのは都市伝説か?いずれにせよ、英米でのリリースは叶わなかった。

(つづく)

Kornelije Kovac / keyboards
Josip Bocek / guitar
Bojan Hreljac / bass
Vladimir Furduj / drums
Zlatko Pejakovic / lead vocals



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第145話は・・・?

旧ユーゴ勢から、このバンドを取り上げてみようかと・・・
近日、アップ予定 (^_-)
でも、近日っていつさ (笑)

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 60年代後半から70年代にかけてのワールドワイドなロック、ポップス、プログレ、アシッド、サイケ、フォーク、ジャズロック、ジャズなどの話題を主に、ひっそりメモってます。

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 私は単なる音楽愛好家ですので、記事に関しては、思い込みや勘違いがたっぷりあることかと思います。その点はご容赦願います。もし、お気づきの点があれば、ご指摘下さい。

 個人的に思い入れのあるものを主に綴っていますので、マイナーかつ気まぐれなセレクション、お許し下さい。

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