第103話 Nucleus  『Elastic Rock』 (1970) U.K.

今夜の一曲  Stonescape


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<スリーヴ編> その2

CP そうそう、キース・ティペットの『ブループリント』日本盤、確かにコート無しでしたね。それに対して2nd『Dedicated To You, But You Weren't Listening』がコート紙だったのは、ジャケ画がロジャー・ディーン作だったのも影響してるのかもしれないですね。

CM  RCAネオンの日本ビクター盤インディアン・サマー(Indian Summer)、ダンドゥー・シャフト(Dando Shaft)、トントン・マクート(Tonton Macoute)など、ほとんどが、きれいなコートありでしたが、シェイプ・オブ・ザ・レイン(Shape Of The Rain)はコート無しだったので、例外もあるようです。


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CM 日本フォノグラムでは、ニュークリアス(Nucleus)の1st『Elastic Rock』、2nd『We'll Talk About It Later』あたりもコートありじゃなかったでしょうかね。でもコートありは、このレーベルでは少数派なんじゃないでしょうか。

CM ニュークリアスは2枚とも穴あき変形ジャケなので、もしかしたら強度のあるコート紙を使用したのかも知れません。

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CP  それにしても、オイルショック当時の日本盤はシングル・ジャケにされたり、裏面ライナーになってたりで、散々なものがありますね。

CM アフィニティ(Affinity)は見開きでしたが、渦巻き印が消えてフィリップス印になっちゃうし、後から出たリンダ・ホイルのソロ作はシングル・ジャケになっちゃうしで、非常に残念。


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TA そういえばアフィニティ、かつてフリーマーケットで、めちゃ安200円でゲットして狂喜したのですが、喜びも束の間、Made In Japan のフィリップス印(SFX-7283)でしたよ。

TA それにしても、オイルショックという社会的背景、全く自分の頭に入ってませんでした。同じレコードでもリリースごとにジャケ素材が違ったりすると、随分イメージも異なって感じられますね。CD時代になったばかりは、プラ素材の無味乾燥には泣いたものです。


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CP オイルショック直後の日本盤レコードと言えば、ライナーが小さくなってたりとか、当時の業界の苦労がしのばれます。

CP ちなみに70年代後半には廉価盤レコードが随分出されてましたが、こちらは裏面ライナーやら、ジャケットや盤質のグレードを落としてコストダウンを計っていたようです。


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CP 廉価盤の材質云々については、よく通ってたレコード店の店主から聴いた話なんです。学生時代の山下達郎がバイトしてた店だったと、だいぶ後になって知りましたが(笑)。

TA 確かにどこかの1800円シリーズとかは、そうでしたね。商品として流通させながらコストを意識して安価でのリリースにこぎつけるのは、採算ラインぎりぎりの選択だったんでしょう。レーベルの看板は背負ってるし、滅多なことはできない。


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TA ジャケの話ですが、素材それぞれの良し悪しはあります。一般的には、つやつやのグロス仕上げの方が、つや消しのマット仕様よりも高価な気がします。

TA グロス・コートの良さは色合いが鮮やかだし、きらきらして派手で高級感があります。でも、うまく扱わないと、すぐにスクラッチ(ひっかき傷)ができちゃいます。それに、あのグレア(てかてか感)がいやだって人もいますね。


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CP 知り合いの店主の話だと、盤の材料にしてもおおまかに5段階、ジャケットの紙質で3段階ぐらいのグレードがあるとか。どこまで信じていいのかわかりませんが、そんな話を聞かされましたよ。

CP 売れ残りはどうするの?と聞くと、返品して溶かしてグレードの低いヤツに使うんだよ、とか(笑)。


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TA なるほどです。マット仕上げの良さは、紙質が手になじむ事ですか?でも、グロッシーなジャケに比べると、圧倒的に汚れやすいし、インク落ちしたり、色が隣の盤に転移しちゃうことがあるし、すぐにリングウェア(ドーナツみたいな擦れ痕)が出来ますよね。

TA グロス仕様にするにせよ、マット仕様にするにせよ、紙のグレードは制作側にとっては美的感覚と実用性と価格の三者が折り合う大事な部分ですから。


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TA 実際にはもっともっと深い世界で、厚さも10ポイントにするとか18ポイントにするとか、選択肢は様々ですね。※(1ポイントは1000分の1インチ)

CP 苦労してコストを下げてマーケットに乗せた日本盤のリンダ・ホイルのソロ作『Pieces Of Me』とかが、海外だと妙に高値だったりして笑いました。シングル・ジャケなのに(笑)。希少価値に勝るセールス・ポイントはありませんね。売らないで取っておけば良かった・・・と、ちょっと後悔交じり。


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CM 同感です(笑)。リンダ・ホイルは原盤を買った時に日本盤を売ってしまい、今では後悔してます。まだ救いなのは、あのパテ書房でも5千円も出せば英国原盤を買えた時代だったということですね。

TA ああ、懐かしいなぁ、パテ書房。アードヴァーク(Aardvark)の原盤を4700円で買いましたよ。今でもパテ書房ってあるんですかね~。


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CM とっくにないですね(笑)。最後は恵比寿から池ノ上に移転してすぐ閉店したって聞きました。

CP 一度行きましたが、それっきりです。今は恵比寿の街並みも大きく変わってしまいましたね。


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TA パテ書房で、いろいろ面白い原盤を「発見」しましたよ。ベガーズ・オペラ(Beggars Opera)『Pathfinder』、アンジュ(Ange)の『Vu d'un Chen』、クラック(Crack)の『Si Todo Hiciera』、ブロッケ(Bloque)『Hombre, Tierra, Y Alma』、ニーメン(Czeslaw Niemen)『Mourner's Rhapsody』。

TA コンペンディウム(Compendium)のホッパー・ディーン・ティペット・ガリヴァン(Hopper/Dean/Tippett/Gullivan)『Cruel But Fair』、ホーム(Home)『The Alchenist』・・・ありとあらゆる、種々雑多な(笑)。でも、とっくになくなってしまったんですね。


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※懲りない面々の井戸端会議は、レコード店巡りの想い出話へと漂流していくようです(笑)。


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Ian Carr / trumpet, flugelhorn
Karl jenkins / electric piano, oboe, piano, baritone saxophone
Brian Smith / tenor & soprano saxes, flute
Chris Spedding / guitars
Jeff Clyne / bass, electric bass
John Marshall / drums, percussion


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 音楽ネタを中心とした雑記帳です。

 60年代後半から70年代にかけてのワールドワイドなロック、ポップス、プログレ、アシッド、サイケ、フォーク、ジャズロック、ジャズなどの話題を主に、ひっそりメモってます。

 それぞれの記事はその時々のフィーリングで書いていますが、基本形はある曲をきっかけに感じた雑感が題材になっています。

 私は単なる音楽愛好家ですので、記事に関しては、思い込みや勘違いがたっぷりあることかと思います。その点はご容赦願います。もし、お気づきの点があれば、ご指摘下さい。

 個人的に思い入れのあるものを主に綴っていますので、マイナーかつ気まぐれなセレクション、お許し下さい。

 それでは、今宵の音楽夜話におつきあい下さい。

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