第105話 Sunforest  『Sound Of Sunforest』 (1969) US

今夜の一曲  And I Was Blue


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<レコードあさり編> その2

TA レコードあさりなんて今じゃ、あまりにアナログな世界。でも情報に乏しかった時代のあのドキドキ感。鬼が出るか蛇が出るか・・・たまりませんでした(笑)。今でもひとつひとつの出会いが鮮明に甦ります。

TA 西新宿界隈と言えば、サンフォレスト(Sunforest)『Sound Of Sunforest』、イマン(Imán Califato Independiente)『Camino del Aguila』、アモン・デュールII(Amon Düül II)『Lemmingmania』など今でも覚えてますよ、胸キュン(死語?)の出会い。よほど時間に余裕がないと、渋谷やお茶の水、池袋や目白とか、とても足を伸ばせなかったくらい。

CP 78年に音楽専科の別冊で『ROCK CATALOG VOL.3』という本が出たのですが、「全国輸入レコード店紹介」という特集記事がありました。芽瑠璃堂や吉祥寺ジョージア、高田馬場のOPUS1など様々な店が紹介されてました。アミナダブも出てましたよ。

CM うわ、その記事、なんか記憶の片隅にあるような(笑)。南口のジョージアも馬場のOPUS 1もよく行ってました。懐かしい!あと原宿メロディー・ハウスでしたかね。


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CP OPUS 1は山手線から見えてましたものね。漢方薬局の二階。いろんなレーベルのレコードがずらっと並ぶ様は壮観でした。当時都内でアイランド・レコードとかのラインナップ、全部揃えてるのはここだけでした。

CM OPUS 1は吉祥寺ディスク・インや原宿オーク同様に、英国フォーク系が充実してたので、それ目当てで通いました。あと馬場にはタイム、吉祥寺にはジョージ、レコード舎、トニーなどの中古屋もあったので、ついでに廻ってました。

CP 当時吉祥寺に行くと、一日潰れる覚悟で廻りました。馬場のタイムはレコードが棚に横置きで並べられている上に、非常に通路が狭くて・・・腰を痛くすること請け合いでしたよ。


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CM 馬場のタイムの店主と吉祥寺のディスク・オーツカの店主は、たしか兄弟でした。そう言えば、77年頃の原宿でシールドがボロボロに破れ、半年以上も売れ残っていてたイタリアのチェレステ(Celeste)のグロッグ(Grog)盤を救出してあげたのを思い出しました。

TA 救出・・・(笑)。救出費用がバカにならなかったのでは・・・

CM 青空というグループ名なのに真っ白いジャケ、というのが印象的なチェレステ。原宿竹下通りにあった店で、まったく知らないグループだったのに、ジャケ買い。シールドも破れていて、見た目は中古盤みたいでしたが、これが新品でレギュラー価格。キングから再発される4年ほど前の話です。

TA 私よりも4年も早く、あの幽玄な音に接していたのですか。うらやましい限りです。あの内ジャケの繊細な線画も素敵でしたね。


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CP 原宿ではクレージー・ワールド・オブ・アーサー・ブラウン(The Crazy World Of Arthur Brown)のLPを千円で購入したのを思い出しました。原宿も輸入盤の店、ぼちぼちありましたね。余談ですが、ELPの『ラヴ・ビーチ』(Love Beach)を買ったのも原宿でした(笑)。

CM 原宿メロディー・ハウスは70年代後期にはプログレのレコードも置いてましたね。音楽誌『ロッカダム』で紹介されたイタリアのマクソフォーネ(Maxophone)の新品のLPをはじめて見たのがこの店だった覚えがあります。

TA 一つ一つの店に、色んな思い出が詰まっていますよね。噂ばかりだったあのレコードを初めて手にした時の感動や胸の高鳴り・・・そうした感動が中々味わえない時代になりつつあります。


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CP あと原宿ではレコード・オークションで、ジョン・レノンの『Two Virgins』が壁に飾ってあったのを思い出しました。10万ほどで買った人が当時いたようでしたよ。

TA 自分も『Two Virgins』を10万近い値で売っている店を、出張帰りのある地方都市で見た事があります。恐らく、店のオーナーは売る気なんて全くなかったのではないでしょうか。

CM 『Two Virgins』 10万円ってモノラル盤ですか?それなら超激安!10年くらい前に見かけた時は50万はしてました。70年代なら、まだその値で買えたかも知れませんね。コレクターが歯ぎしりしそう。それがステレオ盤なら、ちょい高めかなって感じですが。

TA いや、モノかステレオか、うかつにもノーチェックでした。さすがに買うつもりで立ち寄ったわけでもなかったし。まだまだ、私は青いですなぁ。


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TA 『Two Virgins』を欲しそうに見上げる私の心を見透かしたかのように、その店のマスターが「いいでしょ。安いよ、買ってって。」みたいに、まるで八百屋か魚屋のオヤジみたいなこと言ったんです(笑)。

CM 『Two Virgins』をこれ見よがしに壁に飾ってるのは、まず間違いなくステレオ盤ですね。(笑)

TA う~む、深い。なんて言う名前の中古盤屋だったかなぁ。店の看板のデザインが、何とビートルズのオールディーズ『A Collection Of Beatles Oldies But Goldies』のジャケに描かれている人物だったことを覚えてますよ。

TA でも、こうしたレコードあさりは昔日の感がありますね。80年代当時にして既に、あるレコード屋のおやじが「ネットを介した通販が今後はメインだろうね。」って語ってました・・・

※ほろ苦い話も交え、レコード屋を巡る想い出話を肴に漂流する三人。漂着地点は予想もつきません。漂泊の旅はまだまだ続きますが、この場はこれにて完。


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Terry Tucker / piano, harmonium, harpsichord, Hammond organ, vocals
Freya Houge / Spanish guitar, banjo, vocals
Erika Eigen / Latin American percussion, ankle bells, vocals

plus...
 Reg Weller, Jim Lawless & John Blacchard / Tunea percussions
 Herbie Flowers & Joe Mudele / bass guitars
 Jim Suilivan / electric guitar
 R. Mosley & D. Wolfstal / violins
 F. Riddle / viola
 Malca Cossa / cello
 Ralph Eizen, Less London & Cliff Haines / trumpets
 John Burden & Andy McGavin / French horns
 Harry Smit / flute, piccolo, bass clarinet
 S. Sutcliffe & Les Baldin / oboes
 Cecil James / bassoon
 Alfie Reece / tuba


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 音楽ネタを中心とした雑記帳です。

 60年代後半から70年代にかけてのワールドワイドなロック、ポップス、プログレ、アシッド、サイケ、フォーク、ジャズロック、ジャズなどの話題を主に、ひっそりメモってます。

 それぞれの記事はその時々のフィーリングで書いていますが、基本形はある曲をきっかけに感じた雑感が題材になっています。

 私は単なる音楽愛好家ですので、記事に関しては、思い込みや勘違いがたっぷりあることかと思います。その点はご容赦願います。もし、お気づきの点があれば、ご指摘下さい。

 個人的に思い入れのあるものを主に綴っていますので、マイナーかつ気まぐれなセレクション、お許し下さい。

 それでは、今宵の音楽夜話におつきあい下さい。

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