第107話 Dando Shaft 『Dando Shaft』 (1971) U.K.

今夜の一曲  River Boat


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<美女と回転木馬?>

ポリー・ボルトン(Polly Bolton)が加入して、ミスティックな魅力が増したセカンド・アルバム(1971年)。プロデュースはデビュー作同様、ミキ・ダロン(Miki Dallon)。

ファーストはヤング・ブラッド(Young Blood)からのリリースでした。そして、こちらはネオンからのリリース、と聞けば期待を裏切らないキーフ(Keef)のカバー・デザイン。

ネオン・レーベルはRCA傘下の実験的レーベルでした。たった11枚のカタログながら、その大半がKeefによるジャケット、というのがマニアを唸らせる。このセカンドも、廃棄された回転木馬に斜光線が射している、何とも言えぬデザインなんです。

スリーヴ・デザインに関して、友人のCMさんが面白い指摘をしてくれました。写真のヴァーティゴ(Vertigo)のサンプラー『The Vertigo Anual 1970』をご覧あれ。


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スリーヴの木馬に注目です。実は、『Dando Shaft』も『The Vertigo Annual 1970』も、共にKeefによるデザインです。この木馬、似ていませんか?というわけで、「木馬の使い回し疑惑」です(笑)。

さらに言うならば、『ヴァーティゴ・アニュアル』の木馬上の脱力系女性モデルは、NEONのフェアウェザー(Fair Weather)『Beginning from an end』(1971)のスリーヴ・モデルと酷似してるというのです。なるほどっ! 勿論、こちらもKeefによるデザインです。というわけで、「脱力系女性モデル使い回し疑惑」です。


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CMさんは、さらにオーストラリア盤のVERTIGOサンプラー『The Vertigo Trip』(1971)を持ち出してきました。こちらも木馬と女性。CMさんの本職は「木馬と女性」研究家なのでしょうか(笑)。

しかし、こりゃまたヤバい。ヤバいというかケバい。でも、デザインはKeefならぬ、イアン・ブラウン(Ian Brown)。みなさん「キーフ」じゃなきゃ「イヤン」というのが本音でしょうか(笑)? ※豪ドルで$5.50で発売。NZでもリリース。


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それにしても、オーストラリアのヴァーティゴ盤に、こんなコンピレ・サンプラーがあるとは初耳。ジャケットの女性がKeefと異なって、品格に欠けるのがイマイチですが、アルバム自体、思いのほか徹底的に凝ったつくりです。知性というより痴性という感じの内ジャケや、サービス満点、特大のフォールド・アウト・ポスターなど、かなりキてます。

popsikeには311GPB(\58,928)というebayでのオークション歴が残ってます(2008.12.19)。目の毒(薬)ですね。

この『ヴァーティゴ・トリップ』は、サンプラーの中でもかなりレアものらしい。収録曲が本家サンプラー(『The Vertigo Annual 1970』)よりもいい、という人もいますが、これは好みの問題でしょうか。


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『The Vertigo Annual 1970』(1970)U.K.
Black Sabbath, May Blitz, Nucleus, Magna Carta, Colosseum, Rod Stewart, Jimmy Campbel, Juicy Lucy, Fairfield Parlour, Affinity, Gracious, Cressida, Manfred Mann Chapter Three, Bob Downes, Dr. Strangely Strange, Uriah Heep 全16曲

『The Vertigo Trip』(1971)Australia
Black Sabbath, May Blitz, Nucleus, Magna Carta, Catapilla, The Keith Tippett Group, Nirvana, Warhorse, Legend, Ian Matthews, Clear Blue Sky, Daddy Longlegs, Graham Bond, Gravy Train, Beggar's Opera, Patto, Gentle Giant, 17曲

このサンプラー2枚組2種、発売年は1970、1971とほぼ同時期ですが、選曲はかなり異なっています。共通なのは、サバス、メイブリ、ニュークリ、マグカルの4アーチストのみ。その他のメンツを見ていると思わずニヤリ。

何か意図するところがあるのかも知れませんが、イギリスとオーストラリアの嗜好の違いのあらわれ、と捉えるのも面白いですね。




Martin Jenkins - mandocello, flute, violin, vocals
Kevin Dempsey - guitar, vocals
Ted Kay - percussion
Roger Bullen - bass
Dave Cooper - guitar, vocals
Polly Bolton - vocals
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 音楽ネタを中心とした雑記帳です。

 60年代後半から70年代にかけてのワールドワイドなロック、ポップス、プログレ、アシッド、サイケ、フォーク、ジャズロック、ジャズなどの話題を主に、ひっそりメモってます。

 それぞれの記事はその時々のフィーリングで書いていますが、基本形はある曲をきっかけに感じた雑感が題材になっています。

 私は単なる音楽愛好家ですので、記事に関しては、思い込みや勘違いがたっぷりあることかと思います。その点はご容赦願います。もし、お気づきの点があれば、ご指摘下さい。

 個人的に思い入れのあるものを主に綴っていますので、マイナーかつ気まぐれなセレクション、お許し下さい。

 それでは、今宵の音楽夜話におつきあい下さい。

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