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第132話  Soft Machine  『Triple Echo』 (1977)

今夜の一曲  Memories


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このアルバムがクールだったのは、当時、公式リリースされていた作品群の「別テイク」や「未発ライブ」など、聞いた事のないレア音源がぎっしり詰まっていたことでした。学生時代、レコード屋の店頭で「発見」した時の興奮度は尋常ではありませんでした。

その後、個々の音源の完全版が続々とリリースされ、今、改めてトリプル・エコーを聴き返すと、本作は貴重な音源の一部を抜粋しただけのパッチワークにすぎないように思えます。それでも当時は、このアルバムは宝石箱そのものだったのです。


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それほど当時はソフト・マシーンに関するブート音源は限られていた。ですから、その後の怒濤のようなソフト・マシーン関連のリリース・ラッシュはまさにアンビリーバボーでした。

トリプル・エコーって何だろうか。検索すると、1972年の英国映画がヒットする。それが引用元かはわからないけれど。


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映画のアウトラインはこうだ。第二次世界大戦中、農場の娘のアリス(Glenda Jacson)は軍を脱走したバートン(Brian Deacon)をかくまう。やがて、軍の追っ手が農場に迫ってくる。バートンは女装してアリスの姉になりすまして生活し、軍の目をごまかす。しかし、あり得ない筋書きの中、軍曹(Oliver Reed)に女装を見抜かれてしまう。そして悲劇が・・・

果たして、ソフツのコンピのタイトル名の由来は?どなたかご存知の方、おみえでしょうか?


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Kevin Ayers - Bass
Robert Wyatt - Drums, Vocals
Daevid Allen - Guitar
Mike Ratledge - Organ
Wtitten by - Hugh Hopper





ため息をついたところで、キース・ティペット(The Keith Tippett Group)の『You Are Here... I Am There』が聞きたくなる。「昨年のような今晩」(This Evening Was Like Last Year)。キース・ティペットのファースト・ソロ。1969作。スウィンギング・ロンドンの空気に突如として異質な空気が流れた不思議な時代。

「Stately Dance For Miss Primm」孤高のエルトン・ディーン(Elton Dean)のサックス。浸ってしまうなぁ。


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「Thank You For The Smile」ん?いきなりHey Jude !? こういうユーモア感がセカンドのタイトル曲(Dedicated To You, But You Weren't Listening )につながったのかな。

当時のジャズ・ロック・シーンはロック側からのアプローチがある一方、ジャズ・サイドからロックへのアプローチも顕著だった。キース・ティペットは、チャールス・ミンガス(Charles Mingus)やジョージ・ラッセル(George Russell)、ジョン・コルトレーン(John Coltrane)、ファラオ・サンダース(Pharoah Sanders)経由でした。

とは言っても、キース・ティペットはもともとクラシック畑出身。彼のコンポジションのルーツは、ヴォーン・ウィリアムス(Ralph Vaughan Williams)、フレデリック・ディーリアス(Frederick Theodore Albert Delius)、ダリウス・ミヨー(Darius Milhaud)あたり。いかにも、でしょうか?


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それにしても、キース・ティペットのファーストはフリーキーとかアヴァンとか、言われますが、今聞くと、それほど前衛っぽく思えませんよね。時代感覚が変わったのか、自分の感性が寛容になったのか。これまた謎深し。

Jeff Clyne - Bass
Marc Charig - Cornet
Alan Jackson - Drums, Glockenspiel
Elton Dean - Saxophone
Nick Evans - Trombone
Keith Tippett - Piano


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テーマ : サイケデリック
ジャンル : 音楽

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No title

ディーンのベストプレイといえば、KTGセカンドのGreen And Orange Night Parkか、ソフツのSlightly All The Timeの二択で悩みます。
どちらもサクセロという楽器を最も良く鳴らした曲だと思いますが、この当時のキース・ティペットのポップ観は面白いですよね。

Re: No title

SoftMachineliveさん、コメントありがとうございます。
この二曲に絞るところがSoftMachineLiveさんの嗜好をよく表しているなぁとニヤリとします。
でも、まさにおっしゃる通り(笑)。
当時のディーンのひらめきはとプレイのキレは恐るべしです。
何をやらせてもきらり光るモノがあります。
そんな連中が一同に会して暴れまくれば、稀有のセッションが生まれますね!
そんな素晴らしい歴史的瞬間を閉じ込めた円盤は奇跡的にも思えます。
そして、「ティペットのポップ感」という表現・・・言い得て妙ですね。
よいお年を!

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ticca

Author:ticca
 音楽ネタを中心とした雑記帳です。

 60年代後半から70年代にかけてのワールドワイドなロック、ポップス、プログレ、アシッド、サイケ、フォーク、ジャズロック、ジャズなどの話題を主に、ひっそりメモってます。

 それぞれの記事はその時々のフィーリングで書いていますが、基本形はある曲をきっかけに感じた雑感が題材になっています。

 私は単なる音楽愛好家ですので、記事に関しては、思い込みや勘違いがたっぷりあることかと思います。その点はご容赦願います。もし、お気づきの点があれば、ご指摘下さい。

 個人的に思い入れのあるものを主に綴っていますので、マイナーかつ気まぐれなセレクション、お許し下さい。

 それでは、今宵の音楽夜話におつきあい下さい。

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