第19話 Roxy Music 『Viva! The Live Roxy Music Album 』 (1976) UK

今夜の一曲 Out Of The Blue


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 たとえ「グラム界のチャラ男」と中傷されようと、それこそブライアン・フェリーという男の勲章そのもの。

 2014年7月24日のThe Telegraph誌は、フェリーの女性遍歴をわかりやすくまとめています。1975年に『Siren』(1975)のモデルだった11歳年下のジェリー・ホールと交際。1977年、ジェリーがミック・ジャガーのもとに走ったため、不本意ながら「Jerry Ferry」ならず。(笑)

 1982年『Avalon』のモデルだった14歳年下のLucy Helmoreと結婚。四人の子宝に恵まれるも、2003年には離婚。Roxyの再編ツアー(2001年)でダンサーの一人だった35歳年下のKatie Turnerと交際。二人はその後別れ、フェリーはLady Emily Comptonとの交際が始まったが、2006年Katieとのよりが戻る。

 その後、長男のOtisの元ガールフレンド、37歳年下のAmanda Sheppardと結婚。2012年1月のことでした。しかし、その結婚も19ヶ月で破れ、昨年2013年8月には破局になります。

 あれ、このブログ、いつから週刊誌ネタ追っかけてるんでしょうね。それはともかく、本作『Viva!』です。当時、ロキシー・ミュージックは休眠状態でした。そこでファンをつなぎ止めておくために急遽、計画されたのがこのライブ盤でした。


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 内容は、1973~1975年の三つのコンサートからの抜粋となっています。年代順にApollo Theatre, Glasgow (November 1973)、Newcastle City Hall (November 1974)、Empire Pool, Wembley Arena (October 1975)です。

 内容的にもベスト選曲。しかも、ベーシストが定着しなかった事に起因する音のばらつきを解消しようとしてか、スタジオ・オーバーダブで我らがジョン・ウェットンを目一杯起用しているようです。

 それだけでなく、他の楽器やヴォーカル、観客のレスポンスも含め、スタジオでかなり手が入れられた可能性があります。で、AllMusicのクレジット見てて気になった事があるんです。以下はその抜粋。

 まずは、Roxy Music - primary Artistという記載が目につきました。

Bryan Ferry - vocals, keyboards (GA / GM)
Andy Mackay - saxophone, oboe (GM)
Paul Thompson - drums (GM)
Phil Manzanera - guitar (GA / GM)
Eddie Jobson - strings, synthesizer, keyboards (GA)
John Wetton - bass (GA / GM)

Sal Maida - bass
John Gustafson - bass
Rick Wills - bass

ちなみに以下は曲ごとのベーシストに関するwikiの情報です。

John Gustafson - bass on "Both Ends Burning"
Sal Maida - bass on "Pyjamarama" and "Chance Meeting"
John Wetton - bass on "Out of the Blue," "The Bogus Man," "If There Is Something," "In Every Dream Home a Heartache," and "Do The Strand"

The Sirens (Doreen Chanter, Jacqui Sullivan) - background vocals on "Both Ends Burning"

 GAはGuest Artistの略、GMはGroup Memberと読み替えて下さい。このクレジットによると、Roxyのメンバーはフェリー・マッケイ・トンプソン・マンザネラ・ウェットンという事になりませんか?

 次にゲスト・アーティストのクレジットがフェリー・マンザネラ・ジョブソン・ウェットン。自分が理解するところのGuest Artistとは定義が違う気がします。ひょっとして、GAの記載のある四人が、スタジオでダブ作業に関与したんでしょうか。

 不思議なのは、ベーシストに関して。リック・ウィルス(Rick Wills)(Peter Frampton, Foreigner, Small Faces, David Gilmour, Bad Company, Roger Daltrey etc. )のプレイに関しては、『Viva!』のクレジットに記載があるものと、ないものとがあります。

 上記のwiki資料には、リックが関与したパフォーマンスは見受けられません。ジョン・ガスタフソンやサル・メイダ、ジョン・ウェットンなど3人のクレジットはあるのに。リックはスタジオ・ワークのみなのでしょうか?

 自分の考え違いもあるかと思いますが、真相をご存知の方、どなたかご教授頂ければ幸いです。


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 では、『Viva!』は「作られた感」満載のフェイクなライブに過ぎないんでしょうか?切り貼り&継ぎはぎだらけのエセ実況盤なんでしょうか?

 しかし、それをもって悪とするならば、映画やフィクションの虚構性を真っ向から否定することにつながります。所詮コマーシャリズムと開き直るつもりはありません。でもこれほど完璧なアーチスト・イメージのパッケージ商品もないでしょう。

 無条件のスタンディング・オベーションで喝采を送りたくなるほど、燃え上がるロック魂。それでいてどこか醒めた目の、聞き手を突き放すようなクールネス。そんなアンビバレントな感情に支配される興奮と虚脱感。

 期待してなかっただけに、自分にとってはまさにChance Meeting(A4)でした。このアルバムを機に、ウェットンとジョブソンが顔合わせし、それがUKにつながったのならば、これもまさにChance Meetingでしたね。


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 12 July 2014付けのDaily and Sunday Express誌で、こんな記事を見ました。Roxy Music's Bryan Ferry receives honorary degree from Newcastle University.

 彼の出身のニューキャッスル大学(Newcastle University)から名誉学位(an honorary Doctor of Music)が贈られることが決定したようです。彼は46年前の1968年、同大の芸術学部を卒業していました。

 さて、オープニング曲のOut Of The Blueは4th『Country Life』(1974)収録。フェリーはイーノとの確執の末、3rd『Stranded』(1973)以降、カーブド・エアから迎えたエディ・ジョブソンを起用します。

 それがこの曲に結実。アンディのオーボエからエディのバイオリン・ソロまで息をもつかせぬ勢いですね。傑作。


<関連記事>第36話 Roxy Music 『Country Life』 へ




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