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第23話  Agincourt  『Fly Away』  (1970) UK

今夜の一曲 When I Awoke


agins.jpg


 何だ、こりゃ。まるでやる気のないジャケット。もこもこした音像。どたばたリズム・・・

 アジャンクール(Agincourt)が創作の衝動を形にしたのは、ハウエルの実家でした。当然レコーディングはホームメイド・クオリティの域を出ない。しかしだ・・・!

 これが捨てたもんじゃない。フォーク・ロックとサンシャイン・ポップをサイケ風味で味付けしたアジャンクール(Agincourt)の『Fly Away』。耳について離れない美しいメロディ。リー・メネラウス(Lee Menelaus)のチャーミングでラヴリーなヴォーカル。まるで白日夢の世界に迷い込む感覚。

 才人、ピーター・ハウエル(Peter Howel)とジョン・フェルディナンド(John Ferdinando)の二人にとっては、これくらいの音作りは、お茶の子さいさいだったでしょう。アジャンクール(Agincourt)に限らず、Ithaca や Alice Through Looking Glass, Friends, Tomorrow Come Somedayなど、どれもこれも捨てがたいから悩ましい。

 ムーディ・ブルースを愛聴していたんでしょうか。アジャンクールのサウンド・メイキングへの影響は絶大に感じます。ピンク・フロイドやフェアポート・コンヴェンションも聞き込んでいたはずですよ。

merlin2.jpg


 この愛すべきブリット・サイケデリアは札付きの問題児。プレス数が99枚と、メガ・レアいっちゃってる。一説にはプレス枚数50~99枚とも。”a few dozen"という表現もみかけました。

 EXコンディションのオリジナルが、1500ポンドの値をつけたって話もある。ホンマかいな。時価で計算すれば \259,419だから、ぶっ飛ぶ話だ。裏付け取ろうとしたけれど、わかりませんでした。別のビッドと思われますが、2013年2月14日付けのオークションでは$2682(USD)。ざっと計算すると\250,946。

 もっと安価な取引もある。2008年11月19日のオークションは、エンド・プライスが $1675(USD)だったから、日本円(JPY)なら当時のレート換算(1$ = \96.67)でも \172,759。それでも半端じゃない。

 この出品はマーリン盤(Merlin Records HF3)のオリジナル・プレス。DISK CONDITION; VG / LABEL; M- / COVER; VG+, very close to M- / INSERT; VG+。コメント欄がまたふるってる。"Don't miss this once-in-a-lifetime opportunity! " 一生に一度のチャンスだそうです(笑)。

 哀れな私は、90年代に粗悪なブートで再発された時点で、「待ってました!」と飛びつきました。その後、めでたくボーナスを加えて正規再発。

 正規盤はAcme Lion やMedia Arte ですね。ACLNは16ページのブックレット付き(バンドヒストリー、未発表フォト、リリックス含む)みなさんもバッタもんにはくれぐれも手を出さないように。

ag1.jpg


 ちなみに、Agincourt(アジャンクール)というのは、北部フランスの町。ジャンヌ・ダルクでもおなじみ、「百年戦争」の戦いの舞台の一つです。

 グループは基本的にレコーディングバンドでした。フェルディナンド(Ferdinando)とハウエル(Howell)の黄金コンビは、ハウエルがBBCのエンジニアに起用されてパートナーシップ解消となりました。

 個人的にはGraphics were done by Veronica Ruddinってのが気になりますね。「ヴェロニカって誰さ?」って感じ。リー同様、ハウエルやフェルディナンドの地元(Ditchling, Sussex, England)での気の良い友人の一人だったのでしょうか。スリーブ・デザインのフクロウはB4の"Barn Owl Blues"のイメージですね、きっと。

 愛すべきドリーミーなサイケ・フォーク作。疑いなく私の愛聴盤の一つです。


Peter Howell - acoustic guitars, mandolin, piano, organ, recorder, percussion
John Ferdinando / vocals, electric and acoustic guitars, bass guitar, auto harp
Lee Menelaus / vocals, backing vocals

with
Andrew Lowcock / flute
Brian Hussey / drums


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Author:ticca
 音楽ネタを中心とした雑記帳です。

 60年代後半から70年代にかけてのワールドワイドなロック、ポップス、プログレ、アシッド、サイケ、フォーク、ジャズロック、ジャズなどの話題を主に、ひっそりメモってます。

 それぞれの記事はその時々のフィーリングで書いていますが、基本形はある曲をきっかけに感じた雑感が題材になっています。

 私は単なる音楽愛好家ですので、記事に関しては、思い込みや勘違いがたっぷりあることかと思います。その点はご容赦願います。もし、お気づきの点があれば、ご指摘下さい。

 個人的に思い入れのあるものを主に綴っていますので、マイナーかつ気まぐれなセレクション、お許し下さい。

 それでは、今宵の音楽夜話におつきあい下さい。

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