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第62話  Linda Lewis 『Not a Little Girl Anymore』 (1975) U.K.

今夜の一曲  This Time I'll Be Sweeter


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 あれは1995年、もうかれこれ20年ですか。「世界初CD化!」のかけ声と共に、日本で再発された1972年作、『Lark』(ラーク)。ようやくリンダ・ルイスが身近な存在になった思いでしたね、あの頃。

 5オクターブの声域がウリの『ラーク』。ホントよく出来たアルバムだったけど、リプリーズ(Reprise)を離れてアリスタ(Arista)からリリースされた第5作『Not a Little Girl Anymore』(愛の妖精)(1975)も捨てがたいんです。シングル・カットされたベティ・エヴェレット(Betty Everett)の大ヒット作「It's In His Kiss (Shoop Shoop Song)」も、全英6位を記録しました。


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 キュートで可憐なイメージは、US盤のジャケ写真そのものです。しかも、ハミンバード(Hammingbird)系のミュージシャンが、がっちりサポートしてます。マックス・ミドルトン(Max Middleton)のフェンダー・ローズが秀逸。

 マックス・ミドルトンは、第二期のジェフ・ベック・グループ(Jeff Beck Group)の核となるメンバーです。リンダのアルバムには相当貢献していて、お得意のローズ・ピアノだけでなく、シンセサイザーやクラビネット、チェレステなど、いくつも聞き所を用意してくれます。




 リンダはジャマイカ人の血筋を引く英国人。タレント養成校にいた関係で、ビートルズの映画『Hard day's Night』で「きゃー」と騒ぐファン役で出演しています。作詞・作曲お手の物の人ですが、本作ではオリジナルは4/10曲のみ。再発盤はボーナス付きで、そちらの方は6/8曲が自作曲でしたが。


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 リンダと聞くと、どうしてもジム・クリーガン(Jim Cregan)を連想しちゃいます。当時は熱々の夫婦でしたね。ジム(g)はブロッサム・トウズ(Blossom Toes)~ジュリー・ドリスコール(Julie Driscoll)~スタッド(Stud)~ファミリー(Family)~スティーヴ・ハーレー&コックニー・レベル(Steve Harley & Cockney Revel)と、栄えある表街道まっしぐらの人でした。

 さすがのリンダも、ソロ・レコーディングだけでは食っていけなかったようです。ソロ活動と並行して、セッション・ヴォーカリストとしても活躍しました。例を挙げると、デヴィッド・ボウイ(David Bowie)、リック・ウェイクマン(Rick Wakeman)、キャット・スティーヴンス(Cat Stevens)、ロッド・スチュワート(Rod Stewart)、アル・クーパー(Al Kooper)、スティーヴ・ハーリー(Steve Harley)、ハミングバード(Hammingbird)etc.


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 友人のCさんは、かつて、キャット・スティーヴンスのコンサートで、バック・コーラスに加わったリンダとの邂逅を果たしたそうです。うらやましい~。仏像ジャケの『仏陀とチョコレートボックス』(Buddha And The Chocolate Box)の頃でしょうか。当時の帯には「来日記念盤」とありますね。


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 さてさて、いよいよ今回の夜話の核心部。話題は、キャットの「想い出のスクールヤード」(Remember The Days Of ) The Old Schoolyard。この曲は、元々リンダに提供した曲でした。これはリンダがキャットの『Catch Bull At Four』(1972)に協力したのがきっかけ。その後リンダは、キャットの Bamboozle tour(1974)に同行しています。

  でも、1977年になり、キャット自身が『Izitso』を録音した時、「想い出のスクール・ヤード」で、彼がデュエットの相手に選んだのはリンダじゃなく、威勢のいい姉御ヴォーカリスト、エルキー・ブルックス(Elkie Brooks)でした。あれれれ。


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 リンダの目指していたのはハリー・ニルソン(Harry Nilsson)、ジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell)、ビリー・ホリデイ(Billie Holiday)でしたから、確かにエルキー・ブルックスとは路線が違います。キャットの求めていたものが、リンダにはなかったのでしょうか。


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 しかし、もっと不可思議なのは、この曲のプロモ・ビデオなんです。この動画の男女の掛け合いのメリー・ゴー・ランドのシーン。ここに登場しているのは、エルキーではなく、リンダじゃありませんか!なのに、歌声はエルキーだ!要するに、リンダがリップシンクしてるわけ?

 一体、何が起こったんでしょう。下世話な話ですけど、深読みするのも面白い!?(汗;)






Vocals, Backing Vocals / Linda Lewis
Electric Piano, Clavinet, Celesta [Celeste], Synthesizer / Max Middleton
Electric Piano, Synthesizer, Organ / Jean Roussel
Keyboards / Derek Smith
Organ, Synthesizer [String] / Duncan MaKay
Drums / Richard Bailey
Drums, Percussion / Gerry Conway
Percussion / Jack Jennings, Phil Kraus, Ted Sommers
Congas / Carlos Martin
Guitar / Jeff Miromov, Jerry Friedman, Lance Quinn, Robert Ahwai
Bass / Bob Babitt, Clive Chaman, Philip Chen
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 音楽ネタを中心とした雑記帳です。

 60年代後半から70年代にかけてのワールドワイドなロック、ポップス、プログレ、アシッド、サイケ、フォーク、ジャズロック、ジャズなどの話題を主に、ひっそりメモってます。

 それぞれの記事はその時々のフィーリングで書いていますが、基本形はある曲をきっかけに感じた雑感が題材になっています。

 私は単なる音楽愛好家ですので、記事に関しては、思い込みや勘違いがたっぷりあることかと思います。その点はご容赦願います。もし、お気づきの点があれば、ご指摘下さい。

 個人的に思い入れのあるものを主に綴っていますので、マイナーかつ気まぐれなセレクション、お許し下さい。

 それでは、今宵の音楽夜話におつきあい下さい。

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