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第71話  Colosseum II 『Electric Savage』(エレクトリック・サベージ)(1977) U.K.

今夜の一曲 Put It This Way


colosseum2.jpg


 コロシアムなのか、コラシアムなのか面倒なので、英語表記しますが、ご異議はございませんでしょうか。(なんと民主的な私)

 Colosseum IIの構想自体は既に1974年11月に出来ていたのに、メンバーはジョン・ハイズマン(Jon Hiseman)とゲイリー・ムーア(Gary Moore)しか決まっていなかった・・・という裏話には驚きますねぇ。それに伴って、デビューに向けて予定されていたリハも延期。1975年も半ばになって、ようやくメンツが確定というありさま。

 ここに至るまで、そうそうたる連中がチーム候補に上がってました。一例を挙げると、ベル+アーク(Bell + Arc)とか、エヴリィ・ウィッチ・ウェイ(Brian Davison's Every Which Way)を経たグラハム・ベル(Graham Bell)。コックニー・レベル(Steve Harley and Cockney Rebel)で活動することになるダンカン・マッケイ(Duncan Mackay)。Colosseum、ユーライア・ヒープ(Uriah Heep)、テンペスト(Jon Hiseman's Tempest)を経たマーク・クラーク(Mark Clarke)(後にRitchie Blackmore's Rainbowへ)らが候補だったというから、どひゃーです。

 最終的にはボスのジョン・ハイズマン(ds)、ドン・エイリー(key)(Don Airey)、ゲイリー・ムーア(g)、ニール・マーレイ(b)(Neil Murray)(何とGilgameshから)、マーク・スターズ(vo)(Mike Starrs)に本決まり。やがてベーシストがジョン・モール(John Mole)にすげかわる。


strangenew.jpg


 セカンド『Electric Savage』(1977)は、ファースト『Strange New Flesh』(1976)にフィーチャーされていたヴォーカリストのマーク・スターズが、ルシファーズ・フレンド(Lucifer's Friend)へ去ったために、基本的にインスト・アルバムに仕上がったのでしょうか。

 そもそもルシファーズ・フレンドのジョン・ロートン(John Lawton)が、デヴィッド・バイロン(David Byron)の後任としてユーライア・ヒープに引き抜かれたため、スターズはロートンの後釜としてルシファーズ・フレンドに加入している。こりゃ、玉突き現象ですかね。

 学生時代、下宿の近くの愛くるしいほどかび臭い中古盤屋で、本家Colosseumの影を求めて、本作を購入。あまりにポップなジャケットをまとって胡散臭さも感じたけど、実際、針を落として飛び出した音は、全く違ったベクトル。これが良い意味で期待を裏切ってくれた。

 Colosseumのドロドロごりごりした音とは無縁の洗練された音。取り付かれたような疾走感に結構ハマった記憶がある。まぁ、私は自他共に認めるミーハーなのだ。当時は、まだ若造だったし。ハイ・テンションのインタープレイの応酬はアドレナリンだだ漏れ状態。ハイパー・ジャズ・ロックの波状攻撃に、思わず失禁しそうになった事を告白しておこう。


wardance.jpg


 サードの『War Dance』(1977)も基本的に同路線の快作だったけど、ムーアがシン・リジー(Thin Lizzy)に浮気し、エイリーもレインボウ(Ritchie Blackmore's Rainbow)へと離脱。

 傷心のハイズマンは妻バーバラ・トンプソン(Barbara Thompson)の音楽活動をサポートしたり、アンドルー・ロイド・ウェバー(Andrew Lloyd Webber)の『ヴァリエーション』(Variations)(1978)や、大ヒット・ミュージカル『キャッツ』(Cats)(1981)などに参加して気を吐く。

 ハイズマンはもともと、再編グラハム・ボンド・オーガニゼーション(The Graham Bod Organisation)に参加して以来、一環してジャズ・フュージョン構想を追求し、Colosseumやテンペストを通じて理想の音楽を追い求めてきた。


valentine.jpg


 振り返ってみるとColosseum IIのメンバーのリクルートに関しては、ムーアはスキッド・ロウ(Skid Row)、エイリーはコージー・パウエルズ・ハマー(Cozy Powell's Hammer)で活動してきたとは言え、当時二人は、ほぼ無名のミュージシャンだった。

 そう考えると、ハイズマンはうまく彼らを育て上げたと言える。いや、勝手に育ったのか?だが、グループ自体の認知度は、米国ではあらかた無名であり、むしろ本国やヨーロッパでこそ人気があったのも事実だろう。

 補足ながら、ムーアはスキッド・ロウの後にゲイリー・ムーア・バンド(The Gary Moore Band)として『Grinding Stone』(1973)というアルバムを世に問いましたね。ムーアの人気が高まるにつれ、これがレア・アイテム化して高値だったらしい。一時期は25,000円程度で取引されたようだが、その後の再発で一気に値崩れ。今ではオリジナル盤でも5,000円ほどに落ち着いたそうですよ。

 友人のCHさんは、当時、廃盤だったイギンボトム(Igginbottom)のレア盤『Igginbottom's Wrench 』(1969)が入手できたので、喉から手が出るほど欲しかった未聴のゲイリー・ムーア・バンドの『Grinding Stone』とトレードしてもらったとか。

 このバンドはヤン・シェルハース(Jan Schelhaas)(元National Head Band)が中心メンバーの一人だったので、食指を伸ばしたコレクターも多かった。私などは、初めてヤン・シェルハースの名前を拝んだのがキャラヴァン(Caravan)の『Blind Dog At St. Dunstans 』(聖ダンスタン通りの盲犬)(1976)と『Better By Far』(ベター・バイ・ファー)(1977)。キャメル(Camel)の来日コンサートでも、トレードマークのベンダーを駆使したクネクネしたソロを展開していましたね。


daughter.jpg


 商業的には失敗だったColosseum IIですが、全盛期のBBCライブ映像を見ると、まるで第二期リターン・トゥ・フォーエヴァー(Return To Forever)みたいで、鼻血タラ~です。ムーアの曲紹介のあと、「War Dance」から「The Inqusition」が畳みかけるように演奏されると感動の嵐・・・! ムーアのアコギの速弾きも真骨頂ですね。

 友人のNTさんなどは「マクラフリンと違って、ムーアはくるくる回るから、見てる方も目が回りそうだな」なんて茶化してました。それに、エイリーに至ってはハモンド、フェンダー・ローズ、ソリーナ・ストリング・アンサンブル、ミニムーグ、アープ・オデッセイに囲まれて恍惚の表情です。

 まぁ、そんな絵を見てよだれを垂らす私こそ、社会的不適格者の烙印を押されそうですが(笑)。よい子の皆さんは、決してこの道に踏み込まないようにね。


clolive.jpg



Gary Moore - guitars, vocals
Jon Hiseman - drums, percussion, producer
John Mole - bass
Don Airey - Grand Piano, Fender Rhodes, Hammond organ, Minimoog, ARP Odyssey, Solina String Ensemble





 さて、音楽夜話も何とか70話に届きました。根気のない私にしては、よくぞここまで続いたと思います。何とか、100話迄は続けたいとは思っています。

 次回は、ゲイリー・ムーアとメロウ・キャンドル(Mellow Candle)を結ぶ糸。そして、『メロウ・キャンドルの光と影』と題して、お送りします。期待しないでお待ちください(笑)。
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テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

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 音楽ネタを中心とした雑記帳です。

 60年代後半から70年代にかけてのワールドワイドなロック、ポップス、プログレ、アシッド、サイケ、フォーク、ジャズロック、ジャズなどの話題を主に、ひっそりメモってます。

 それぞれの記事はその時々のフィーリングで書いていますが、基本形はある曲をきっかけに感じた雑感が題材になっています。

 私は単なる音楽愛好家ですので、記事に関しては、思い込みや勘違いがたっぷりあることかと思います。その点はご容赦願います。もし、お気づきの点があれば、ご指摘下さい。

 個人的に思い入れのあるものを主に綴っていますので、マイナーかつ気まぐれなセレクション、お許し下さい。

 それでは、今宵の音楽夜話におつきあい下さい。

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